昨晩お会いしましょう | 羊雲

昨晩お会いしましょう

世間は2足歩行のレッサーパンダと、ピアノマンに沸いています。私は最近また組み込み Linux での開発を始めました。ついこの間までは別のプラットホームだったので、かなり感覚を忘れていて思い出すのが大変です。

さて、田口ランディさんの 『神様はいますか?』 を読んだ後、短編集 『昨晩お会いしましょう』 を読んでいなかったみたいなので読んでみました。

羊姫に聞いても 「読んだ覚えが無い」 との事なので、書店で見つけて 「これこれ」 と羊姫に見せてみると、「やっぱり読んだ気がする。いや、読んだ。持ってる」 …と。実はウチにありました…。

その後、家に帰ってさっそく読み始めましたが、まぁ、田口ランディさん本人が言っている様にエロが話の中心になっている短編集でしたね。

エロはエロで良いのですが…、あぁ、やっぱりピンと来ませんでした。今回のピンと来なかった理由は何でしょうね…?エロが多いあまり、お話の内容が薄かったのかとも思います。

私は『コンセント』を大絶賛しているのですが、あれはあれで結構エロい描写があると思うのです。でも、全体的な話の構成というか、読んだ後にガーンって、結構衝撃的だったのですよ。だから今回の作品とか、短編なのでエロい描写に力を入れるあまり、話自体にパワーが無かったかなぁ…と。

エロを主題に置いている作品なので、それはそれであってるというか、正しいっちゃあ正しいんですけどね。

短編だから構成とかもエロを増やすと、それ以外の部分が削れるわけで、そういう風に見えちゃってるのが、残念な所かなぁと。